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【エバマガ2021-4/20回】宇宙飛行士選抜試験の正体 実はめちゃくちゃ大事なこと② ~意外過ぎる大事なこと~

【追記】2023.1.21 エバマガ2021として体裁を整えるレベルの再編集をしました。

~意外過ぎる大事なこと~
拙著『宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶』では、3章で「宇宙飛行士の資質」についてマンダラチャートを用いて書きました。書籍では全体の流れから、4章の最終選抜試験に入る前にお伝えしておきたい最低限の情報として入れていますが、宇宙飛行士選抜試験に挑戦を考える上では掘り下げておくべき重要な内容です。今回、目いっぱい深掘りし、お伝えします。
「宇宙飛行士の資質」としてまず思い浮かべるものは何でしょうか?英語?体力?リーダーシップ?
今回は、おそらくみなさんが最初には思い浮かべない、けれども実はとても重要な資質について、ぼくが作ったマンダラチャートを使いながらお伝えしたいと思います。

マンダラチャートを作ってみよう

ぼくは書籍を書く中で、宇宙飛行士に必要な資質をあぶり出そうと、宇宙飛行士向けマンダラチャートを作りました。
12年前に試験対策準備をしている時にはマンダラチャートの存在を知らなかったのですが、必要な資質と思うもの、特に自分に強化が必要なものをいくつか掲げて、それらに対して対策を立てていました。
近い考え方を持っていたなと思っています。

マンダラチャート自身は、完全に人それぞれのものが出来上がると思います。100人が作れば100種類のマンダラチャートが作られるでしょう。正解はありませんし、縛られる必要もありません。
ツールとして良いところを取って使えばいい、という感じで気楽に構えていただければ大丈夫です。

今やメジャーリーグで世界的に活躍されている大谷翔平選手が、高校生の頃に作ったマンダラチャートと、それに向かう姿勢、そして現在の活躍。それを目の当たりにすると、目標(大目標だけでなく中目標、小目標も)を立て、自分を律し、努力を続けることの重要性は明らかですね。正しく使えば、強力なツールであることは間違いありません。
重要なのは、マンダラチャートを作ることではなく、目標に向かって努力を続けることあるというのは、敢えて付け加えさせていただきます。

さて、ぼくが作ったマンダラチャートを改めて紹介いたします。
拙著『宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶』の3章では、ひとつひとつの項目について深堀りすることにページ数を割くことができなかったため、ここではたっぷり各項目に対するぼくの想いを語り尽くしたいと思います。

マンダラチャート(筆者作, 2020)
大目標である「宇宙飛行士」に必要な8項目を設定。その8項目それぞれ、それを達成するために必要となる8つの要素をさらに設定する。すると全部で64項目の小目標が設定でき、そのひとつひとつを達成していくと夢に近づいていくという目標設定チャート。

3_2_マンダラチャート

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