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【新AIM-26】今月のニュース/さらば本ダレ/チームスキル深掘り③

毎月毎月Space Xがでかいニュースをぶち込んでくれます。人類の突然変異ともいえるElon Musk/Space Xが、人類を宇宙人へ進化させる未来へ導いてくれるかもしれません。指をくわえて見ているだけで終わりたくない、日本だって一矢報いたい、科学技術で日本を盛り上げたい、そんな想いとモチベーションを与えてくれます。
今月はそういう気持ちの中でこの記事を書いています。恒例化したいつもの3本立てをお楽しみください!


今月のニュース

今月はなんといっても10/13に行われたStarship Flight 5でしょう。
上段Starshipは宇宙へ到達後、インド洋へ着水、下段のSuper Heavy(Booster)は、Mechazilla launch towerまで戻り、高精度にホバリングし、Mechazillaにcatchされました。

Starshipは人類の惑星間移住に使われることを目指していますが、その前にアルテミス計画のArtemis IIIで月面着陸に選定されています。ものすごく大きな機体を月面に降ろし、そして戻ってくることを成し遂げるために、その必要推進薬を賄うため、軌道上燃料補給を何回も繰り返す必要があり、ものすごい数のStarship打ち上げが必要になります。おそらくそのためにも、短期間のターンアラウンドで機体を再使用・再打ち上げできるシステムが必要なのでしょう。

これを実現するには、あの巨体をものすごい高精度で誘導制御させる必要があります。Falcon 9でのDrone Ship等への垂直着陸をあれだけやってきた実績があってこそです。Space X GNCエンジニア曰く、1桁オーダー精度を上げる必要があると言ってました。
また、射点ごと失うリスクを伴います。思いついてもなかなか実行に移す人はいないと思います。そういった”常識”を次々に破壊し、人類の突然変異的に新しい世界を切り拓いていく、Elon Muskにしかできないことです。

また、毎度毎度ではありますが、FAAとのバチバチのやり取りがありました。公共安全を確認し、フライトの許可を出す認証機関であるFAAに対し、「早く審査し許可を出せ、俺たちは打ち上げ準備は整って待っている。宇宙のリーダーとしての米国の地位を脅かしているぞ。」と脅すようにプレッシャーをかけています。
そして、今回、何かの力が働いたのか、はたまたMechazillaでcatch失敗し爆発が起きたとしても周囲の安全はきっちり確保していると説明したのかもしれませんが、11月下旬という見積もりから早まって10月前半に許可を出しました。
当事者は大変だと思いますが、これもまた宇宙開発の歩みを加速させることに大きく貢献していると言えます。

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