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宇宙飛行士編 第1章 宇宙飛行士を目指すってどうすればいいんだろう?②

さて、みなさん。オリジナルマンダラチャートはできあがりましたか?
5/7期限で作ってみよう!と設定していましたが、いかがでしょうか?
必ずしも美しく完成していなくても構いません。どうやったら宇宙飛行士(または別の目標)に近づけるか?今の自分と理想像との差を埋めるためには何をしなければならないか?それを考えるプロセスが大事なのです。
8個すべて埋まらなくても構わないので、小目標を日々努力していくことで、大目標に近づけていく、そのための目標設定にトライしてみましょう。
そして一歩一歩、目標達成に向けた努力を開始する、そのことが重要です。

マンダラチャートを作ることの重要性

「宇宙飛行士になりたい!でも、そのために一体何をすればいいんだろう?」
この問いは、多くの人が持つ”最初の関門”と言ってもいいかもしれません。

「プロ野球選手になりたい!」
そう思ったらまず何をするでしょうか?
まだ小学生であれば、少年野球チームに入って毎日練習する。中高生であれば、野球部に入って全国大会(甲子園)を目指す!など目標を掲げて練習に励むでしょう。
野球であれば、たくさんのコーチがいて、たくさんのチームがあって、練習場所があって、TVやネットでプロ選手がやる本気の野球が観れて、バッティングセンターもあって、スポーツ店にいけば色々な道具も売っています。うまくなるためにやることを考えるための情報が山のように溢れかえっています。その中で、自分に合ったメニューを自分で選んで練習に励みますよね。おそらく、”選ぶ”という感じに近いのではないでしょうか。

野球には限られたルールがあり、その中で競うスポーツです。競うのは勝敗であり、打率であり、防御率であり、技術は多岐に渡るものの、分かりやすい客観的指標が揃っています。それらを向上させるために努力を重ねていくものです。そのためのメニューは比較的作られてきていますし、長い歴史があります。また、最新科学や理論でトレーニング方法などもアップデートされてきて、相当に磨かれてきています。

宇宙飛行士の場合、宇宙へ行けば宇宙飛行士という考え方もあります(ぼくはそれは宇宙旅行者と明確に区別されるべきとの考えですが)ので、ただ1回宇宙に行けばよいという場合はまた違った目標の立て方になるでしょう。JAXA宇宙飛行士となると、JAXAの選抜試験を突破する必要があります。そこにはまだ歴史は浅いものの、求められる資質・能力基準があり、それとその時代に求められる特徴・特性が加わり、それに合致する人をJAXAが選抜します。最近では、選抜試験における選考基準などもある程度は推し量れるようになっていますので、どういったことをすれば良いかがある程度メニューを立てることができますが、野球ほど明確ではないでしょう。大会もなければ、練習場所もありません。点数をつけられる競技性もありません。なので、自分で考え、自分で設定し、己の信じる道を進んでいく(もちろんアジャストしていきながら)必要があります。

そのことを”最初の関門”と呼びました。
つまり、『宇宙飛行士とは何か?を考え、そのために必要なことを考え、現在の自分が足りないものが何かを識別し、理想の宇宙飛行士と自分とのギャップを埋める方法を考える』という、なかなかヘビーかつ重要なプロセスを行わなければならないのです。ここで間違えると、誤った方向に行ってしまいますから、考えに考え抜くことはどれだけやってもやり過ぎることはないでしょう。
とはいえ、たとえ誤ったとしても、間違いに気づき、あとから修正していけば良い、そのプロセス自体もとても重要な気づきを与えてくれる(人は失敗から学びます)、そのくらいのスタンスで臨んでも全然構わないと思います。

マンダラチャートそのものの価値というよりは、マンダラチャートを作る過程で色々と考え、自分を見つめなおし、弱点・課題をあぶり出した上で、それを克服するために何をすればよいかを考えるという行為そのものに非常に大きな価値があるのです。

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