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【新AIM-08】リスクについて考える①(課題あり)

今回はリスクについて考えてみたいと思います。
先月安全に関する国際学会に行き、有人宇宙飛行に関する基準や規制について、何が課題で、どういった議論が行われているかに触れる機会がありました。また、有人宇宙飛行や宇宙飛行士は、リスクと隣り合わせ。どう科学的に、そして技術的にリスクを向き合うか、これまで人類が歩んできた科学技術とリスクについても考えながら、深掘りする機会としたいと思います。

宇宙飛行士のリスク

ここにいる方は、宇宙飛行士になりたかったり、宇宙開発に関わって、宇宙機を開発したいと思っている方だと思いますが、宇宙飛行士や宇宙開発に関するリスクをどのように考えているでしょうか?

宇宙飛行士でいうと、よく比較対象として挙げる職種がいくつかあります。

大統領や首相など国のリーダーなどは暗殺リスクが大きいです。できるだけ一次情報に近いものを調べていただきたいので敢えて数字は書きませんが、米国大統領や日本の首相のこれまでの歴史を調べると単純な確率にすることができます。

また、消防士、警察官、自衛官などの職種も、一般の方の安全を守る仕事であり、危険を伴います。危機の際には、自分の身よりも、他者の安全を優先させることがありうる仕事であり、本当に頭が下がります。こちらも、これまでの統計を漁るとリスクの程度を統計的に数字にできます。

登山家や探検家などもありますね。
特に人類が成し遂げたことのない未踏の地へのチャレンジする人たちの抱えるリスクは相当なものです。一歩間違えばすぐに死という環境に敢えて飛び込んでいく、もちろん最大限自分を守るための準備をした上で臨むわけですが、こちらもこれまでの歴史の中でリスクを統計的に数字としてあらわすことができます。

宇宙飛行士の場合もしかりです。米ロの60年の宇宙飛行の歴史の中で、宇宙飛行ミッション中のみならず、そのための訓練中の事故なども含めると、リスクを統計的に数字であらわすことができます。

なぜこのようなリスクがあるのに目指すのか?
華やかな表に見える舞台の裏側で、宇宙飛行ミッションの前には遺書を書くと言います。相当の覚悟と、人類の技術への信頼がないと、成し遂げられるものではありません。
そのリスクの先に得られるものは何か?リスクを取るだけの人類としてやるべきいかほどの意義があるのか?そのリスクを当事者としてどのように解釈しているか?

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