【新AIM 課題01】先人の失敗に学ぶ
先人の失敗から学ぶ
宇宙開発は失敗の歴史であり、失敗から多くを学びながら技術を磨いてきた歴史でもあります。英知を結集し、徹底した開発を行い、一発勝負の世界で成功させる使命を負うのが宇宙開発です。最近は宇宙開発技術・経験も熟練してきたこともあり、開発予算の制約もかなり厳しく、“徹底した開発“をいかに知恵と工夫で最小限に絞れるかが問われる側面もあります。
未来に活躍するこれからの人たちにとって、精鋭ともいえる先人たちが考え抜いた上に失敗し、原因究明して教訓を得てきたその歴史は宝の山です。
JAXAでは久しぶりとなった昨年のイプシロンロケット打ち上げ失敗の原因究明活動が行われていますが、それを題材に、国家規模のロケット事業における失敗の原因究明活動がどのように行われているのかを学び、さらに自分でも過去の宇宙ミッションにおける失敗を調査してまとめてみましょう!
課題01:過去の宇宙ミッションでの失敗を調査し、考察してみよう
日本や世界の宇宙ミッションの失敗について調査し、それについて考察をまとめてみましょう。
宇宙ミッションの事故調査は、宇宙機自体が全損してしまっていてモノが残らないという特徴があります。想定外事象が起き、さらにその物的証拠となる機体そのものがなくなってしまっていることが多いため、原因究明には困難を極めることがあります。しかし、前に進むためには、迷宮入りはさせず、原因究明し、将来ミッションでは対策修正を加える必要があります。
一体どうやって調査を進めているでしょう?原因究明結果のみならず、その究明プロセスについても、人類の知恵を結集した工夫が凝らされていて非常に勉強になります。他の分野や研究、勉強や受験、普段の生活においてもそのプロセスはとても参考になると思います。