Takashi UCHIYAMA/内山崇
宇宙飛行士挑戦のススメ&レシピ
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宇宙飛行士挑戦のススメ&レシピ

Takashi UCHIYAMA/内山崇

2021年の締めくくりとして久しぶりのnote投稿となりますm(_ _)m

拙著『宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶』(SB新書)の発売から1年が経過しました。本日2021年12月30日時点、いまだにAmazonサイトのベストセラーマークをつけていただき、188件ものレビューをいただきました。

13年前の今頃は、年明けから始まる最終選抜に向け、熱い心を燃やし、寒さを感じることなく、宇宙飛行士として生きる覚悟を再確認しながら、多種多様な準備に取り組んでいました。夢に向かって自分自身を成長させることに全時間を捧げるという、本当にワクワクした楽しい瞬間を過ごしていました。

そして現在、2021年12月20日より始まった新しい宇宙飛行士選抜エントリー期間の真っただ中です。( https://astro-mission.jaxa.jp/astro_selection/ )

2021年は野口ミッションで明け、星出ミッションに襷が繋がれ、日本人2人目のISSコマンダーが誕生しました。2021年は歴史の上でも宇宙旅行元年と言われるでしょう、サブオービタル飛行、オービタル飛行、そしてISS往復という民間宇宙旅行が一気に実現しました。そんな1年を総括するかのように、12月28日には、宇宙基本計画の改訂が行われ、3年前に公式に参画を決めたアルテミス計画において、日本人宇宙飛行士を月へ送るという大方針が明記されました。もちろん、一定の見通しが得られたからに他なりません。

そのような大きな転換期に、13年前のぼくと同じような想いをもって、宇宙飛行士挑戦という大きな扉の前に集まる挑戦者たちがたくさんおられると思います。その中には、とても興味はあるけど、まだ見ぬ夢までの果てしない道のりに気後れし、挑戦を躊躇っている方ももしかしたらいるかもしれません。

すでに挑戦を決め準備にまい進されている方には、さらなるモチベーションを、挑戦を躊躇っている方にはその背中をそっと押してあげられるような、そんなメッセージを届けられたらなと思っています。

宇宙飛行士を本気で目指すことによって、挑戦の結果そのものをはるかに超えて得られるものがたくさんあるのです。本気の挑戦で得られるものとは何か?4つのカテゴリーに分けてお伝えしたいと思います。

(1)  高い目標設定ができる
中年からでも夢を追える素晴らしい宇宙飛行士挑戦ですが、挑戦することでその目標に向かって目指すべき具体的な道標を得ることになります。

客観的に自分を見つめ、目標達成のために必要な差分を明らかにし、それを埋めるべく貪欲に学ぶ姿勢を得ることができます。高い目標設定→客観的な自己分析→本気の学び→反省→改善というサイクルを高いレベルで実行できる貴重な機会になります。

宇宙飛行士マンダラチャート  (c)Takashi UCHIYAMA

 
(2)  新しい可能性を追求できる
宇宙飛行士を目指すということは、非常に多くの新しいことに挑戦することになります。自分のコンフォートゾーンから勇気と決意をもって踏み出すことにより、新しいフィールドに身を投じることとなり、そこで挑戦心を育みます。右も左も分からないと、なんとかしようと深く考えます。そしてこれまでの経験を総動員して足掻きます。
そんな中で、新しい自分の可能性を見つけることができるでしょう。

第5期宇宙飛行士選抜最終選抜試験@NASA

 
(3)  広い視野・高い視座を得られる
宇宙飛行士を目指すということは、宇宙視点で物事を考えるきっかけとなります。
なんで自分は宇宙飛行士になりたいのか?そもそも、なぜ人類は宇宙に行くのか?宇宙に行くことで何をするのか?未来のために自分ができることは何か?
徹底的に考え抜きます。

夢に溢れたキラキラの目をした子供たちに元気をもらうこともあれば、近視眼的な宇宙批判に心を痛めることもありますが、自分という枠を超えて人類のために何ができるか?を考えるきっかけになります。

ISSからの日の出  (c)NASA

 
(4)  宇宙飛行士的思考を身につけられる
宇宙は挑戦のフロンティアです。
その最前線の現場で働く宇宙飛行士には、精神・心理的タフさが求められます。
そんな宇宙飛行士的な思考は、

  ✓ 壁は高いほど乗り越える価値がある
  ✓ 厳しい試練ほど自分を成長させてくれる

というスーパーサイヤ人的な思考になります。

日々直面する多くの選択肢に対し、迷ったらより厳しい方を選ぶなど、“ドM”な思考回路となり、試練を楽しむ逆転の発想を得ることができます。

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出典:ドラゴンボール


本気の挑戦は本当に多くのことをもたらしてくれます。

本気で考えに考え抜いて挑戦した先には、気づいていなかった自分の可能性を発見したり、かけがえのない同じ志を持った仲間に出会えたり、自分では想像していなかったような大きなものを得られます。それは当初の目標とは違った何かということが多いにしてあるのです。
挑戦したからこそ得られるものがたくさんあるのです。

そんなEXPLORERSなCHALLENGERSなみなさんに送る、宇宙飛行士挑戦レシピはこちらからです!

★レシピ①
2020年12月~2021年9月まで10か月間に渡り、宇宙飛行士に挑戦するアプローチを体系化した『宇宙飛行士挑戦エバンジェリストマガジン』(エバマガ記事(全20本)&エバマガ対談(全10本))の総括編はこちらからどうぞ。
前回ファイナリストの経験から、ぼくの想いの全てが込められています!


レシピ②
2021年10月より宇宙飛行士挑戦における実践編として、宇宙飛行士挑戦コミュニティAIM(Astronaut In the Making)の活動を行っています。本気で宇宙飛行士を目指す挑戦者たちが同志として切磋琢磨する超刺激的コミュニティです!


エントリーに必要な医学検査項目が詳細かつ多岐に渡るため、病院探しに苦労されている方が多いと聞いています。パイロット向けの航空医学検査をされている病院は対応できるようですので探してみてください!

挑戦は“宇宙飛行士”に限ったことでは決してありません。いくつになっても挑戦し続けていたいものです!

今日の自分を常にライバルとして、日々挑戦し、日々成長していきましょう!

それでは、よいお年を!!

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\(^o^)/スキありがとうございます!
Takashi UCHIYAMA/内山崇
2008(~9)年第5期JAXA宇宙飛行士選抜試験ファイナリスト。宇宙船「こうのとり」初号機よりフライトディレクタを務め、9機連続成功に導く。現在、新型宇宙船開発に携わる。趣味:バドミントン、ゴルフ、虫採り(カブクワ)。宇宙船よりコントロールの効かない2児を相手に、子育て奮闘中。