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【新AIM-09】リスクについて考える② (課題あり)

先月に続き、今回もリスクについて考えてみます。
先月は宇宙飛行士や有人宇宙飛行のリスクについて考えるきっかけとして、日ごろ我々が受け入れているリスク、受け入れるようになってきたリスクを見ていきながら、「新しいリスクを受け入れる」ことについて考える入口の話をしました。
今回は、今現在行われている有人宇宙飛行のリスクに対する現状をみながら、「新しいリスクを受け入れる」ことに対して、さらに深掘りしていきましょう。

↓ 前回(先月の記事)はこちら ↓


新しい乗り物の導入プロセス

新しい乗り物を社会に導入していくためには、どういったプロセスが必要になるのでしょうか?

最近日本でも話題になっているのが”空飛ぶクルマ”です。
小型の飛行機と車の合いの子ですが、日本でも2025年の大阪万博を目指し空飛ぶクルマの翔洋運航開始を目指し、制度整備を進めているというニュースと、日本の『SkyDrive』につづき、米国ベンチャー企業『Joby Aviation』が開発中の機体について日本国内での運航を目指し航空法に基づく型式証明を申請したというニュースです。

ここでポイントとなるのは、国土交通省が米国航空当局(=FAA)と協力して安全性などの審査を進めていくという点です。「先行して審査が進むアメリカと連携して確認していく」ということですが、航空業界において、これが良くも悪くも日本のやり方(戦略)であるのですが、こういった機会にしっかりと自立して型式証明を与えられるような組織づくりを強化していって欲しいと思っています。

日本における有人飛行実現を目指す身として、この2025年の大阪万博に向けてといった政治色が絡んでくる、また日本のベンチャー企業が出てきているという好機会案件における、日本政府と関連当局の動きには大いに注目していきたいと思っています。

P.S. 個人的に"空飛ぶクルマ"に関してはまだまだ勉強中ではありますが、見た目もかなり航空機寄り(ヘリコプター)で、どの辺りにクルマ要素・クルマの利点があるのか、運航環境整備と一体に進めなければ"空飛ぶクルマ"としての"売り"が見出せないのではないかと思っています。今の時点では、社会実装まではなかなか難しいのではないかと思ってしまいましたが、こういった新しい乗り物をどんどん世に出していけるような技術立国でありたいと常々思っています。

有人宇宙飛行のリスク(米国の事例)

2021年に宇宙旅行元年を迎えた有人宇宙飛行ですが、制度整備の観点ではどのようになっているのかを見てみましょう。

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